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◆イナズマンFをみて
とても面白かった(楽しかったという意味ではなく)・・・ 名作だと言われるだけのことがあるな~~ 子供向けのはずの特撮番組(20分強)でこれだけのものが描ける・・・ イナズマンFの制作者達の心意気に感謝です。 前作の24話からFの7話までは、ウデスパー編 サブローハカイダーとは正反対のアンチヒーロー・ウデスパーの活躍 一匹狼のアウトローでイケメンだったら格好いいに決まっているけど;;; 地味な外見でも、忠義一途がこれほど格好良いんだと見せてくれたのがすごい・・・ ヒーローもの路線でありながら ガイゼルの冷酷さ、デスパー軍団の恐ろしさを、見せてくれたイナズマンFの前半 対する五郎さんのサイドには、インターポールの荒井さんという頼りになるパートナー登場 あの当時の子供はどう思ったか分からないけど、荒井さん、渋くてステキですね~ 超能力者とサイボーグという異端者がデスパー軍団に人知れず戦いを挑む・・・ キカイダーとはまた別の、孤独な戦い・・・男二人というのが渋くて良いです(子供の時ジローとみつ子さんの絡みが苦手だったので;;;) 中盤はαとβの兄弟・・・ 制作側も、どういう路線にしようかと迷いがあったのかも・・・ 合体ウデスパーであっさり倒されてしまったのが・・・ どうして正反対のものができるんだろう???だったが ウデスパー自身にα的な性格とβ的な性格があったんだと、ゴレンジャーの砲丸仮面を見ていて思ったのも何とも言えない::: そして12話以降は、サデスパー編 ここからが、本当のイナズマンFかもしれない・・・ 「デスパーシティ」以降、ヒーローものでも子供番組でもない 本当にハードボイルドな物語が展開する・・・ 主役はゲストの女優さん達 美しいだけじゃない、 重い宿命を背負わされているヒロイン達 ユキさん、レッドクイン、テレサさん、ジュンさん・・・ 彼女たちの重いエピソードが展開する イナズマンはここでは傍観者・・・ 着ぐるみ怪人が登場することで、逆に、子供物だと安心するという逆転が起こる・・・ 重いエピソードの合間に、ヒーローもの路線も登場するのは 「デスパーシティ」「レッドクイン」「蝶とギロチン」「邪魔者は殺せ」 の路線で突っ走ったら、視聴者がたまらないので ちょうど良い息抜きになっている でも、死者部隊ルート047なんかは、やっぱりハードで救いがない・・・ ◆サデスパーのこと ウデスパーとサデスパー、同じように参謀として活躍し、同じ声・・・ 忠義一途なところも、冷徹なところも同じだけど・・・ やっぱり違う・・・ 戦い方もそうだけど、部下のサポートに サデスパーの個性が感じられて面白い どじっ子のドリルデスパーをウデスパーと同じように助けてやるサデスパー でも、サデスパーはマサカリデスパーとハンマーデスパーはばっさりと切り捨てる・・・ ドリルみたいな一生懸命仕事はするけど;;;というタイプをサポートしてやれば、他の軍団員も安心するんじゃないだろうか 部下が安心して仕事に励めれば、効率も上がる サデスパーはそう考えているのかも知れない・・・ 反対に、マサカリとハンマーを切り捨てたのは、勝手なことをやって軍団の和を乱したという判断だったのかも・・・もちろんガイゼルの命令もあるんだけど 行政官だったサデスパー、一生懸命な部下は認めても、外れたことをやる部下は認めないという線引きをしているのかも知れない 戦闘の場合、臨機応変の采配が必要とされるから サデスパーの部下の扱いはちょっと硬いかも・・・ でも、ウデスパーがイナズマンとの直接勝負にこだわっていた(7話)のに対し、 サデスパーの、レッドクインを使っての暗殺や催眠など、手段を選ばないドライさは行政官らしくていいな~と思う どんな手段を使っても勝ちは勝ちさ、被害は少ない方が良い ・・・サデスパーはそう言っているような気がする ◆ベストエピソード 個人的には 「レッドクイン」 次点が 「デスパーシティ」 どれも捨てがたいのが事実かも 各話一言コメント;;; 前作 23話 えのぐバンバラ・・・シュールな姿、思いっきり上から目線の言い訳、シュールな最後はゴレンジャー世界の先取り お勧め度☆☆☆ 24話 謎のロボット戦士登場、寡黙なロボット戦士の格好いいこと・・・味方になって欲しいロボット戦士ですが、渋いイケメンが労務者のリーダーで登場 ☆☆☆☆ 25話 ファントム軍団編の最終回、乗っ取りを謀るロボット戦士、バンバvsイナズマンの割りにあっさりした最終決戦 ラスト怒濤の新展開、ギル様登場!! ☆☆☆☆ デスパー軍団編 1話 ロボット戦士=ウデスパー登場編3部作の最終回、現れるハンマーデスパー、絶体絶命のイナズマンを救う、新パートナー荒井さんの登場!デスパー軍団の冷酷非情さと怒濤の新展開、一気にFの世界に・・・ ☆☆☆☆☆ 2話 ノコギリデスパー登場 サファリ計画とはガイゼル総統の趣味=人間狩りのことだった。アーチェリーで射殺される恐怖が味わえます・・・☆☆☆☆ 3話 富士カナル作戦担当のバーナーデスパー、デスパーの名を讃えながら死んでいく忠烈ぶりがイカス。渋いイケメンさんはデスパー工作員で登場、インターポール関係で荒井さんと五郎さんが警察と連携を取っているのも現実的な所・・・☆☆☆☆ 4話 人間の強欲ぶりに振り回され、イナズマンにバカにされるドリルデスパー哀れ;;;☆☆☆ 5話 話自体は大したこと無しだが、美人の女優さんとデスパー軍団のイケメン、マシンガンデスパーが見られます・・・☆☆☆ 6話 ナイフデスパー登場、ニュータウンの住民を皆殺しにするデスパー軍団のガチッぷりの恐ろしさよ・・・☆☆☆☆ 7話 ウデスパーとイナズマンの最終決戦、決戦自体も名勝負だが、ウデスパーとミスワンとの絡みなど大人っぽい雰囲気が後半のハードボイルド路線につながるのか・・・☆☆☆☆☆ 8話 ウデスパーにこだわったばっかりに;;;αとβに振り回されるジェットデスパー哀れ、可愛い女優さん登場・・・☆☆☆ 9話 ハサミデスパーとの立ち回りが格好いい、その後βとも、イナズマン五郎さん、お疲れ様です・・・☆☆☆ 10話 本当は優秀なはずのジシャクデスパーなのに・・・αとβの二人&逆切れ陽子さんに振り回される、イナズマンとジシャクデスパーがたまらなく可哀想;;;αとβを慌てて合体させるガイゼル総統だが・・・☆☆☆☆ 11話 合体失敗、サイレンサーデスパー・りえこさん登場・・・☆☆☆ 12話 デスパーシティ市長サデスパー登場、ユキさ~~ん!!!名作です・・・☆☆☆☆☆ 13話 イケメン・マサカリデスパー登場、発砲しながら「止まらんと撃つぞ!!」という荒井さん;;;鬼婆の頭をマサカリでたたき割るイナズマン;;;サデスパー市長に参謀の地位を取られた腹いせ?にマサカリデスパーをリンチするαとβ;;;その腹いせに合体手術を遅らせるマサカリ;;;ガイゼルの命令をバカ正直に実行するサデスパー;;;殺伐とした人間関係が見られます・・・☆☆☆☆ 14話 ゼーバーに不可能はない!大五郎を甦らせてしまったイナズマン、あれ?合体ウデスパーは;;;☆☆ 15話 祝!ドリルデスパー復活、相変わらずのドジっぷり;;;あのイケメンさんもダムの技術者で登場・・・☆☆☆ 16話 大人っぽい荒井さんとKマヤさんの関係・・・良い子のみんなには、五郎さんとノコギリデスパーのロープーウェイの格闘シーン、お父さん達には、サデスパー市長の洗脳シーンがお勧め;;;☆☆☆☆ 17話 多分脳天お花畑の少女につきあってやる五郎さんと荒井さんの優しさ、それに対して、誰も信じないガイゼルの冷血ぶり、デスパーの血筋とは??謎の多かったお話・・・☆☆☆☆ 18話 レッドクイン!!!名作です!!!☆☆☆☆☆ 19話 ミキサーデスパーの「それはイナズマンが決めることだ」という冷ややかなセリフ、マフラーで目隠ししてしまうのがお約束だが、見えないために一般市民の目の前で、ゼーバーで雷を落とすイナズマンの鬼畜っぷりもナイス・・・☆☆☆ 20話 前衛的なお話、テレサさんと五郎さん、運命は二人を敵同士に、そして、ギロチンデスパーの怖いこと、ラストシーンも気味が悪い・・・☆☆☆☆☆ 21話 スプレーデスパー登場。何万人も蒸発しているなかに、デスパーに捕らわれ、サイボーグ兵士として送り出される人々が、どれほど射るのだろうか?デスパー軍団の強大さを知らしめる回・・・☆☆☆☆ 22話 使命を取るか兄を取るか!私は兄を取る!!でも、悪は必ず滅びると信じているわ!! 双方に義理立てしたジュンさんの取る道は、あれしかなかったのだ・・・F編らしい重いエピソード・・・☆☆☆☆☆ 最終回 デスパーの大義か人間の自由か、相容れない二つの大義が激突する・・・できれば前後編にわけて欲しかった。カレンが登場したことで、ガイゼル総統が何者だったのかが分かってしまった回・・・☆☆☆☆☆ ◆ベスト・オブ・デスパー軍団 ガイゼル総統・ウデスパー・サデスパーの両参謀は殿堂入りだけど それ以外で選ぶと、個人的には ドリルデスパー;;;(ドジだけど一生懸命なのが可愛いです) キカイダーやイナズマンFがリアルで放送されていた頃、TVを見ていた子供達は、サブローハカイダーに憧れたんだろうけど この年になると;;; サブローさんと一緒に仕事をしたいとは思わないな~;;; 後始末全部させられそうだし;;; でも、ウデスパー参謀やサデスパー市長の下でなら働いても良いかも;;; 二人みたいな上司、どこ探してもいません;;; 特にウデスパーみたいに、公平無私な上司;;; 今の職場クビになったら;;;デスパー軍団に入れてもらおうかな;;; 例え 「生き延びる道が一つあるぞ・・・」 っていわれたとしても;;; ================================= ちょっと真面目な感想 ◆ガイゼルのモデル 最終回のガイゼルの娘をみて、あの当時、子供達はどう思ったのでしょうか 優しいお姉さんを殺してしまうなんて、ガイゼルってなんて恐ろしいんだ イナズマンが倒してくれて良かった・・・とでも思ったのでしょうか しかし、一緒にテレビを見ていた大人達は、ガイゼルのモデルになったある人物を思い出したような気がしてなりません ガイゼル総統、ナチスドイツのヒトラーではなくソビエトのスターリンでは?とジェットデスパーの話の時に思いましたが カレンという娘が登場したことで、ガイゼル=スターリンだといっそう思えるようになりました。 ガイゼルは娘カレンにとっては、優しい父親のようですが 誰も信じない独裁者スターリンが、心から愛したのは娘のスヴェトラーニャただ一人。 しかし、カレンが父ガイゼルを裏切ったように、 スヴェトラーニャも父親を裏切って、ユダヤ人の恋人の所に行ってしまい、父と娘は断絶状態に近かったという話です。 スヴェトラーニャは父親の死後、アメリカに亡命までしましたので スターリン父娘の確執は全世界的に知れ渡っていたはずです。 誰も信じない独裁者スターリン、妻のナジェージダ(スヴェトラーニャの母親)はスターリンが手にかけたとさえ言われている・・・ 粛正によって殺された人は2500万人~3000万人、それさえも統計と言いきった男。 まさに恐怖の独裁者 戦前の日本の新聞は「スターリンの血の粛清」と大々的に報道したという。 密告が横行し、一般市民も強制収容所への連行に怯え、靴を履き上着をかぶって床に入る毎日・・・(夜中に秘密警察が来て着替える間もなく連れて行かれるため) 政府高官さえ、家族に「秘密警察が来たら、5分待たせろ(その間に自殺するから)」と言い含めていたという 「何故私が連行されるのですか?」 「お前を捕まえなければ、私のノルマが果たせない(つまりノルマの果たせない罪でシベリア送りになる)」 という会話がまかり通っていた世界・・・ デスパーシティはまさに存在していた!! その独裁者が死んだのが、イナズマンFが放映される20年程前・・・ 当時の大人達がまだ思春期だった頃、実際に恐怖の独裁者は存在していた・・・ PR |
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