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デスパー軍団の大義のために、忠節を尽くすウデスパーですが
冷酷な態度の中に、以外にも無私の精神があることに気づかされます。 無私の精神 ウデスパーは部下へのサポートをしばしば行っています。 自分を崖から突き落としたハンマーデスパーに対して 「生き延びる道がたった一つあるぞ」 と言うのです。その場で処刑しても当然なのに、それをしないのです。 自分を侮辱した部下に対してさえチャンスを与えようとします。 さらに、ハンマーデスパーが不利になると、園児を人質につれてきます。 援助を断ったバーナーデスパーに対しては、関わっていた商社の人間を始末して時間稼ぎを行います。 ドリルデスパーに対しては命乞いと人質を使ってのサポート マシンガンデスパーとは共同作戦、マシンガンデスパーもウデスパーの協力を断っていますが・・・ 比較的協力的なノコギリデスパーやナイフデスパーとは完全に共同作戦をとります。 ウデスパーの凄いところは、ハンマーデスパーのような部下にさえ、きちんとサポートするところでしょう。 彼はえこひいきをしないのです・・・上司として、滅多にいない人物だと言えます。 なぜ、ここまで無私の人でいられるのか・・・ひとえにデスパー軍団のためだからでしょう。 デスパー軍団による世界の支配(理想の実現)のためには、自分の感情など取るに足りないとこのロボット戦士は思っているのでしょう。 沈黙は金 静かに登場したウデスパーですが、強烈な印象を持ちました。 それは、彼が寡黙な戦士だったからです。 ハカイダーでさえ、キカイダーと初めて対峙した時にきちんと名乗っていますし、人間態のサブローでみつ子さん達の前に現れた時も、やはり自己紹介をしています。 ところが、渡五郎と初めて会った時、ウデスパーは黙って去っていくのです。 24話で、彼がまともに話したのは一言ぐらいでしょう。 25話でも殆どしゃべりません。 「お前は誰だ」という五郎さんに対し 「今に分かる」というだけです。 ハカイダーもあまり話さず、話す時は名ゼリフの数々なのですが ウデスパーはさらに語らないということで強烈な印象を相手に持たせます 話さないことが想像力をかき立てるのです まさに、沈黙は金なのです。 (01のギルハカイダーが情けなく見える一因は、最後に崖の上でべらべらしゃべっているからに違いありません。) サブローハカイダーの格好良さは、アウトローの格好良さ ウデスパーの格好良さは、忠義の武人の格好良さ 両方とも、寡黙で自分の行為に言い訳をしないという所は共通するかも知れません ウデスパーはイナズマンに倒されましたが 逆にウデスパーが勝っていたらどうなったでしょうか 手強い相手を倒した充足感を味わったとしても ハカイダーのようにはならないでしょう ウデスパーの生き甲斐はデスパー軍団(ガイゼル総統)とともにあるのであって もし、彼が虚無を味わうとすれば、主君が亡くなった時であって その時が来れば、彼は従容として死を選ぶことでしょう。 ニヒルな剣士と忠義の武人 黒衣のサブローの姿は、眠狂四郎を連想させますが ウデスパーは、ニーベルンゲンの歌のトロニゲのハゲネを連想させます ハゲネは「心険しき人」と詩の中で語られる、傲岸冷酷なゲルマンの武人で、卑劣なだまし討ちも辞さない策略家です。しかし、その忠誠心と無敵の強さから「柱とも杖とも頼む男」と讃えられるのです。 ハゲネは、主君のために、主君の妹君の夫を暗殺し財宝を隠すという暴挙を行います。夫を殺された妹君はハゲネを深く恨み、隣国に嫁いだ後、一族を皆殺しにしようとします。ハゲネ以下、一族の武人達は勇敢に戦い、数多の騎士を倒しますが、ついにハゲネはベルンのディートリヒと一騎打ちの末捕らえられ、妹君の前に引き立てられます。ハゲネの武勇と忠義を惜しみ、決して殺してくれるなと頼むディートリヒ。しかし、女は縛られたままのハゲネを惨殺するのです。 女は、ディートリヒの忠臣によって誅殺され、ディートリヒと生き残った人々は、忠義の武人が女の私怨によって命を落としたことを嘆くのです。 PR |
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